社会問題のゴミ屋敷はどうして発生する?
ゴミ屋敷とは
ゴミ屋敷とは、第三者から見て(本人は必要だと思っている場合がある)ゴミが山積みで放置された居住スペースのことで、居住者の生活ゴミだけでなくゴミステーションから収集して溜め込む例もあります。
精神医学的には、強迫性障害の異常行動のひとつとして「収集癖」が生じることが報告されています。
生ごみの悪臭やネズミ、ゴキブリなどが大量発生し近隣住民に被害が及んだり、ボヤや火災が起こりやすいことから問題視されており、テレビなどのメディアで報道され、社会問題として取り上げられています。
メディアで報道されるケースで一番多いのが、その土地の所有者本人である、お年寄りの一人暮らし(離婚・死別など)です。
周りに知人・友人も居らず、親族とも疎遠で世間から孤立しており、ゴミが溜まってしまうと、本人(住人)の手では片付けが困難・億劫になり益々溜まっていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。
世間一般でいう「ゴミ」についても法律的は所有権が在り、第三者から見て明らかにゴミにしか見えなくても、本人が「ゴミではない!要るものだ!」と主張した場合、行政や地域住民が強制的に処分することは困難で、ましてや本人の許可無く立ち入れば住居侵入罪に問われる場合もあるのでより困難になります。
どうやってゴミ屋敷になる?
異常行動として強迫性障害は世界のあらゆるところで確認されているが、「ゴミ屋敷」が出来上がっていく背景には様々な理由・状況があるため一概には判断できない。
「ゴミ屋敷」が構築されるにあたって様々な背景が存在するが、メディアでは主に以下の事例が報告されている。また当事者自身が事態の深刻さを自覚していないことがほとんどである。
自分の家・土地にゴミを不法投棄されることへの怒り。 |
近隣や親族への不信感から自分・財産・将来に対する不安。 |
物を集めてコレクションする達成感。 |
勿体無い精神からの処分することへの不安。 |
近隣地域からの仲間は連れ、孤立感。 |
ゴミステーションに捨てられているゴミに情が移り、寂しそう・かわいそうと感じ自分の家へ連れて帰る。自分の家には仲間が一杯。 |
近隣住民による空き家、空地への不法投棄。 |
その他にも、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの精神疾患など「ゴミ屋敷」が出来上がるまでには様々な理由がございますが。
匠エコサービスは、幾多の現場をゴミ屋敷清掃業者として体験していますが、
「自分を大切に。自分の人生を真面目に考える。」ことが出来れば、ゴミ屋敷の発生率が少しは減るのではないかと感じています。
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